(ITエンジニアによるボランティア活動報告)極小児支援プロジェクト「たいせつなきみ」第2回ミーティング  ITエンジニアが世界を変える ~Social Change and Developers(SCAD)~

ITエンジニアの専門スキルを活かしたボランティア活動、Social Change and Developers(SCAD)。

その第1弾プロジェクトとして、極小児支援プロジェクト「たいせつなきみ」をスタートさせました。

 

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今回のチームは5名。

プロジェクトマネージャ1名、開発リーダ1名、開発エンジニア2名、それとアドバイザーとして看護師にも参加して頂いています。

 

10月28日(火)にキックオフを行い、長野県立こども病院から廣間先生にも来ていただき、現在の問題点や解決の方向性などを議論しました。

11月18日(火)には、第2回ミーティングを開催。

問題を解決するために、なにを開発すればよいのかを議論しました。

 

このあと、実際の開発に入っていきます。

開発では、各メンバーはこれまで未経験の分野でも積極的にチャレンジしていこうと、話しています。

 

プロジェクトの立上げ、運営は、正直当初想定していたものより大変ですが、ITエンジニアの力を社会に活かしていくため、これからも活動して行きます。

 

(以下、再掲)

カバー

ITエンジニアの「やりがい」、「喜び」、「誇り」とは何ですか?

ITエンジニアの「やりがい」、「喜び」、「誇り」とはなんでしょうか。

いろいろあると思いますが、自分で考え、開発したシステムやアプリケーションが、企業や社会に認められ、役に立つ。

そういったところではないでしょうか。

ところが、今のITの業界は(特に「エンタープライズ」と言われている領域は)、プロジェクトの規模が大きく、多段階の下請け階層で成り立っているため、なかなかこういった実感を得ることが難しい状況です。

これが、この業界の根本的な問題の1つだと考えています。

 

このままでよいのでしょうか?社会はあなたのスキルを求めています。

この活動だけで、この業界の問題を解決できるとは思いません。

しかし、きっかけになると考えています。

あなたのITに関する能力、スキルを、ボランティアとして社会に役立てませんか?

 

「Social Change and Developers(SCAD)」とは

「Social Change and Developers(SCAD)」とは、「ITエンジニアが世界を変える」をテーマに活動しています。
社会をより良くするプロジェクトに対して、有志(ボランティア)のITエンジニアのパワーを結集し、システム開発などの支援をしています。
 
 

有志(ボランティア)のITエンジニアを募集しているプロジェクト

 

体重が1500g未満で生まれた「極小児」のための、フォローアップ検診のリマインダー機能を含む、情報提供及びコミュニティーサイトの開発(極小児支援プロジェクト)

メッセージ
 

支援先

 

プロジェクトの概要

体重が1500g未満で生まれた「極低出生体重児」(以下「極小児」)と、そのママ(パパ)を支援するプロジェクトです。
 
低出生体重児(出生体重1000g未満)の出生率は増加傾向にあり(全出産の約10%)、極小児も増加しております。
一般的に極小児は、乳幼児期の発育や発達がゆっくりしています。NICUから継続している慢性肺疾患、肺高血圧症等の肺の問題、鉄欠乏性貧血、骨塩減少症、鼠径ヘルニア等疾患を抱えていることが多いです。また、気道感染に罹患しやすく(特にRSウイルス)重症化や喘鳴がでやすい等の問題が知られております。他に視力や聴力等のフォローが必要となる場合も比較的多くあります。幼児期以降には、行動上の問題(広汎性発達障害・注意欠陥多動症等)や不器用(発達性協調運動障害)等が目立つ場合もあります。学童期では、知能的なバランスの悪さや学習障害等に注意が必要です。
また、近年、極小児においてメタボリックシンドロームや思春期以降の腎疾患のリスクが満期産の時に比して高いことが分かってきており、より長期的なフォローアップが必要と考えられておりますが、まだ体制が整っておりません。
 
極小児には長期(9年間)にわたる医学的フォローアップが必要で、それぞれの時期に合わせた支援が必要です。
しかし、2011年の調査では、地域周産期施設からの検査結果につきましては、検診を受けられた方は、1歳半時点で37%、3歳時点で17.5%と非常に低くなっております。
 
このため、ITを活用し、極小児のママ(パパ)に対してフォローアップ検診のタイミングをお知らせし、確実に検診に来て頂ける仕組みが必要だと考えています。
 
また、前述のように、極小児は乳幼児期の発育や発達がゆっくりしている、などの違いがあるため、極小児のママ(パパ)にとっては、不安も多いことと思います。このようなママ(パパ)に、適切な情報の発信と、ママ(パパ)同士で意見交換ができる仕組みも必要です。
 
本プロジェクトでは、フォローアップ検診のリマインダー機能を含む、情報提供及びコミュニティーサイトを開発します。
 

IT業界を変えるため、自分自身の経験値を高めるため、ちょっとした行動を起こしてみませんか?

プロジェクト説明会
 
 

プロジェクト参加への流れ

(1)プロジェクト説明会への参加

プロジェクトの背景、支援する目的、プロジェクトのゴール(開発するサービスのイメージ)などについてご説明します。
 
説明会への参加が、プロジェクトへの参加ではありません。
プロジェクトに参加したい方、迷っている方、少しでも興味が有る方、など、どなたでもお気軽にご参加ください。
 

(2)プロジェクトへの参加申込

プロジェクトに共感して頂けたのであれば、ぜひ参加申込をして下さい。
Webから申込できます。
またその際に、ご自分の得意分野や経験、本プロジェクトで担当したい役割、範囲などについて、ご登録下さい。
 

(3)チーム編成

SCAD事務局にてチーム編成を行います。
チームは、マネージャー、リーダー、メンバーからの構成されます。
マネージャーはSCAD事務局からアサインされ、リーダー、メンバーはプロジェクトへの応募者からSCAD事務局がスキルや経験などを考慮しつつ選定します。
スキルが高い応募者が選定されるわけではありません。プロジェクトに対する強い意欲や、「この分野のスキルを勉強して伸ばしたい!」といった強い希望があれば、十分に考慮します。応募者の「気持ち」を最優先します。
 

(4)キックオフ・ミーティング

マネージャー、リーダー、メンバーが集まり、キックオフ・ミーティングを行います。
プロジェクトのゴール(開発するサービスのイメージ)、メンバーの役割分担、スケジュールなどを確認します。
 

(5)クライアントへの計画プレゼン

クライアントに対して、プロジェクトの計画を説明します。
クライアントからフィードバックをもらい、プロジェクト計画を修正します。
 

(6)システム開発

基本的にリモートで開発を行います。
必要に応じて、打合せを行います。
 

(7)クライアントへの完成プレゼン

完成したサービスを、クライアントに説明します。
 

(8)サービスのローンチ

完成したサービスを公開します。
 
 

よくある質問と回答

会社員ですが、大丈夫でしょうか。

ボランティアとしての参加なので、問題ありません。
詳細は所属する会社にご確認下さい。
 

活動場所はどこになりますでしょうか。

打合せを除き、基本的にはリモートでの開発となります。
場所に制約はございません。
 

時間的な負担はどの程度になりますか?

プロジェクトによりますが、週に5~10時間程度を想定しています。
キックオフ・ミーティングにて、各メンバーの作業量やプロジェクトのスケジュールを決めて行きます。
 

チームメンバーは何名くらいでしょうか。

3人~5人程度を想定しています。
 

応募すれば、必ずプロジェクトに参加できるのでしょうか。

チーム編成は、SCAD事務局にて行います。
応募多数の場合は、SCAD事務局にてメンバーを選定させていただきます。
また、プロジェクトに必要なスキルと各メンバーのスキルなども勘案し、チーム編成を行います。
 

途中でプロジェクトを抜けることはできますか?

はい、可能です。
プロジェクトの円滑な推進のため、早めのご相談、引き継ぎへのご協力はお願いいたします。
 

交通費やサーバーなどにかかる費用などはどうなりますか?

交通費、サーバ(クラウド)利用料などの経費は、なるべくSCAD事務局にて負担し、基本的にはメンバーにはご負担いただかない形としますが、プロジェクトによって異なりますので、詳細はプロジェクト説明会にてご確認下さい。

 

主催

主催:(株)オープンソース活用研究所

協賛メディア:OSSNews

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